TRS350 Ethernet Data Recorder
TRS350 Ethernet Data Recorderは、高データレート、大容量のストリーミングネットワークレコーディングシステムです。
性能と容量
TRS350は、標準的な2U19インチラックマウントユニットで利用可能です。このユニットは、光ケーブル(10GBase-SR)またはメタルケーブル(10GBase-T, 10GBase-CX, ギガビットイーサネットへのオートネゴシエーション可能)のいずれかを設定可能な2つの10ギガビットイーサネットインターフェース及び、2つの1ギガビットイーサネットインターフェース(1000Base-T)で構成され、40-GigE、100-GigE、WiFiネットワークへの拡張も可能です。これらのネットワークインターフェースは、マネジメント、レコードデータ、プレイバックデータなどの組み合わせに応じて設定できます。このユニットは、AMPEX社が70年以上培ってきたレコーディングの経験と知識をもとに信頼性のあるCOTSソリッドステートドライブ及びサーバ技術を活用し、お客様の挑戦的なご要望にお応えします。最大16個の大容量、高性能な可動式ソリッドステートデバイスを有するこのユニットは、今日では総容量が32TBであり、デバイス技術の進化によって今後より大きくなっていきます。TRS350は、1ギガバイト毎秒を超えるRAWデータレコード及びプレイバックパフォーマンスを持続して提供し、稼働率最大の状況で連続8時間以上のレコーディングが可能です。
オープンシステム、信頼性のある環境
TRS350は、 GDP Space Systemsのテレメトリレンジマネジメントソフトウェア(TRMS)の制御アーキテクチャに統合されており、直観的なユーザインターフェースでデータの獲得、流通、記録、処理機能について完全なレンジ制御を行います。このシステムは、認可されたCOTSオペレーティングシステムであるRed Hat Enterprise Linux®環境で動作し、 機密的なネットワークへのコネクティビティが明快であること、情報保証やサイバーセキュリティポリシーが政府機関や航空宇宙事業における使用に見合ったものであることを保証します。SSDは256ビットAES暗号をサポートし、機器構成はFIPS 140-2認証に適応します。このシステムは、アメリカ合衆国におけるサプライチェーンを通して供給されるコンポーネントを使用しています。
標準準拠及び相互運用性
GDP社の拡張プロトコルのサポートに加え、TRS350は、UDPやその他ストリーミングデータプロトコル上で、標準IRIG 218 TMoIP、IRIG 106 Chapter 10/11、 MISB MPEG-2Transport Streamをサポートしています。TRS350は、適応力をもって多目的な利用に応えるよう設計されています。オプションのポストレコーディングファイル変換ユーティリティを用いることで、既存システムと将来のシステムとの相互運用性を支援するために必要なデータファイル及び出力ストリーム変換が行われます。前面のパネルディスプレイ及びキーは、使用しやすいローカルインターフェースを提供します。Webブラウザコントロールにより、広範なセットアップ、設定、記録、再生の制御を行えます。GDP社のTRMSを共に組み込むことで、他領域装置とシステムレベルでの統合が可能です。
- 持続して1GB/sを上回るペイロードレコーディングレート
- 分離可能なマネジメント及びデータネットワークインターフェース
- 標準デュアル10ギガビット、デュアル1ギガビットイーサネットインターフェース
- 最大32TBのストレージ容量(2019年3月1日現在)
- AES暗号方式
- 高い信頼性と常時稼働の可用性をもつ設計
- I/Oの追加オプション